自己満足でイコウ。

〜他人には勝手に言わせとけ!!!

0.5ミリを観てきました

監督は安藤桃子さん、主演は安藤桃子さんの妹の安藤サクラさん。

安藤サクラ演じるサワは、介護ヘルパー。派遣先で「お願いだからお父さんと一緒に寝てくれない?」と唐突に頼まれ、その晩とんでもない事件が起こってしまい、サワは職を失う。お金もない、職もない、家もない。。生活のためにサワがとった行動は「押しかけ介護ヘルパー」であった。

まず感じたのは安藤サクラの凄まじい演技力!!!いろんな色を出せる女優さんですね。ミステリアスな感じ、明るくて面倒見の良い人かと思えば冷酷な表情もする。安藤サクラさんは失礼ながら凄く美人っていう女優さんじゃないけど大好きになりました!

この映画が温かいなと思ったのは安藤サクラさん一家が全員この映画の製作に関わっていること。父親の奥田瑛二さんはプロデューサーを務めていますし、母親もフードコーディネーターとして映画に関わっています。さらに安藤サクラさんの義理の父母である柄本明角替和枝さんも出演してますね。特に柄本明さんはピカイチでした。柄本さんのよさがこれまではあまり分からなかったけれど、この映画での演技は本当に心をえぐってくるような、残忍で獣のような演技で、度肝を抜かれました。

そしてこの映画が扱っているテーマが深いです。最初は介護をするシーンから始まります。ですが津川雅彦演じる老人は戦争の話を延々と続けたりして疑問に思いました。それは戦争の話をするシーンが割と長かったからです。介護がテーマの映画であるはずなのにどうしてこんなに長々と戦争の話をするのかなと思ったんですね。その疑問も終盤になるにつれて解決しました。この映画はもっと壮大で深い人間ドラマなんですね。安藤サクラ柄本明の息子役の人とうどんを食べるシーンがあるのですがそこでのセリフがこの映画の本質を物語っているかのようでした。人は誰でもそれぞれの歴史を生きてきた。他人の歴史を僕らは100パーセントは知ることができない。そんな一人一人の歴史を忘れてはならんなと、思いましたね。

監督の安藤桃子さんも独創的な映像に仕上げていて本当に素晴らしかったです。安藤ファミリーのファンになりそうでした^ ^

みなさんもぜひ、ご覧になってください!

daisuke